ミニママ、みーさんのブログ

身長180cm越えの息子を持つ150cmの母。元習字の先生。育児や家事、家族のことについてをのんびりお話しします。

93歳、ばあちゃんの驚愕の昔話(洗濯)

今日もうちのばあちゃんの昔語りです。

 

ピッピロピロリーと洗濯機の終了のメロディが聞こえて、洗濯を干していると、ばあちゃんがやってきました。

「洗濯機か。世の中便利になったもんやなあ。」

今日初めて洗濯機を見たわけでもないのに、ばあちゃんはしみじみとそう言って話し始めます。

 

「昔は全部、手で洗ったもんやわ。」

「えー? 手で洗うの? 1枚1枚?」

「そうそう。大きなタライに洗たく板で、ゴシゴシ洗うんやよ。

ばあちゃんは右手をグーにして大根おろしをするような仕草をします。

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 昔話で桃太郎のおばあちゃんが川で洗濯してるあれだ!

(*・▽・*)!!

 

あんなの昔話の中だけかと思っていたのに、ほんとに使ってた人がいるなんてなんかすごい。でも大変そう。

食器を洗うだけでも大変なのに。

 

 

 

「特に大変なのは、赤ん坊のおしめじゃなあ」

「おしめ? おしめって、赤ちゃんのオムツ?」

「昔は今みたいな紙オムツなんてありゃせんかったからの、布のおしめやったんや。

だから赤ん坊がおる家は毎日山のように洗濯したもんやて」

「ええ? 布のおしめ? うそでしょ?」

 

思わず顔をしかめてしまいます。

 

確かに、使い捨ての紙のオムツなんてぜいたくな物が昔にあるわけないし、洗ってまた使うしかないわけなんですけど。

 

「一日に何べんも何べんも替えてやるからの。

赤ん坊のおる家には、おしめがすだれのようにザーッと並んでおったもんや。

洗たくだけで何時間もかかったわあ。」

「はー(*。*;)」

その大変さを想像して、勝手にため息が出てしまいます。

 

もし、自分がその時代に母親だったら。

 

布のオムツがよごれて泣く赤ちゃん。

それを取り替える私。

山のような洗たく物を一枚一枚ゴシゴシ洗う。

干されて、ずらりと並んだおしめの布。

雨が降って来たらあわてて取り込まなきゃいけない。

乾燥機もないのに雨の日はどうやって乾かすんだろう。

家の中の仕事は掃除も料理もあるのに、洗濯だけで一体何時間かかるんだろう。

無理だ。絶対無理!

 

「ばあちゃん、すごい大変だった?」

「そりゃあそうや。冬は水が冷たくて指が切れて、それはそれは痛かったのう」

 

当たり前な質問にも、ばあちゃんは笑って答えます。

 

「でも、村の皆がそうやったから、大変やとか思わんかったよ。

今の子達に手で洗えなんて言っても無理やろうけど、昔は手で洗うのが普通やったからのう。」

「へえー、すごいねえ。」

 

すごい。

こんな一言では言い表せないけど、すごいです。

 

 

なんか・・・

新しい洗濯機欲しいなあ、

次買うならドラム型かな、

乾燥機もついてるやつあるって!

 

とか言っててごめんなさい!!!

でも文明の利器は素晴らしいですね!

ありがとうございます、洗濯機。

なくてはならない家電です!

 

なんか毎回、ばあちゃんの話を聞いた後は、現代に生まれてよかったと思ってしまいます。過酷な時代を生きてこられた方々、本当にすごいです。