93歳、ばあちゃんの驚愕の昔話(炭を売るってなに?)
前回、お蚕さんが大事な財源だったって話をしましたね。
その続きがまだありました。
「お茶と、絹糸と、炭が、
家に入ってくるお金の収入源やった。
あと、畑で採れたもんは全部自分たちで食べるぐらいしか採れんかったからなあ」
「炭?」
初めて聞きましたよ、そんなこと。炭を、、作る?売る?
ってなに?
お茶は知ってます。
ばあちゃんの村ではお茶畑が昔から盛んに作られていました。
気候的に良い環境だったんでしょう。
今でもうちで飲む分だけですけど、作ってます。
私も微力ながらお手伝いに行きます。
正直行きたくないですけど。
畑には虫がいるから!
ホント嫌なんですけどね。
93歳のばあちゃんが行くのに若い私が行かないのもちょっとねえ、どうかなって感じなので行ってます。
ほんとは行きたくないですけど。
お茶は、美味しい緑茶です。
正直、スーパーで買う安い麦茶も好きですけど。
うちの緑茶は格別に美味しいんです。
話が逸れましたね。
今はお茶畑の話より炭の話です。
なんでも、山の中に木を焼いて木炭を作るための炭焼き窯があって、
数軒の家の男達で共同で見張りをしたり作業していたそうです。
木炭を作るのって、ちゃんと手順があるんですね。
確かに、ただ木を集めて燃やしただけでは灰になって終わってしまいますもんね。
そして、その木炭を売っていたそうです。
ええと。街に?どこかに。
ばあちゃんはこの作業には関わってないので、詳しくは知らないそうです。
大人の男の人の仕事だったんですね。
そして、山で作業するおじいちゃんは、
たまに兎なんかも狩って来たそうです。
兎のお肉は、鶏肉みたいな感じで、さっぱりして美味しかったそうです。
U・x・U
うさぎさんっ! (;ω;)ノ
いえ。
そういう時代なんですから。はい。
なんか前にもこんなこと言ってますけど、
うさぎの話が衝撃的で、炭の話がズパーンと頭の中から出て行ってしまいました。
そうそう、と思い出したようにばあちゃんは両手を30センチくらいに広げます。
「畑仕事をしている時に、
こんなながーいムカデをふんずけてなあ。
足を噛まれて痛かったわー」
「もう虫の話はいいってば!」
さすが田舎育ち。
山のすぐ近くだからか、虫に対して抵抗が一切ないです。
もう強いのなんの。
やっつけれるものは全てやっつけて来たんだろうと思われます。
虫は嫌だと言ったらばあちゃんは話を変えました。
「畑でこーんな長い蛇が出たことがあってなあ。
持っとった鎌でこう、ザクっと刺したはいいけど、その後こわくてなあ。あれは流石に大人を呼んだわあ」
「もう、蛇もやめてよう!」
昨日からホント、虫やら蛇やら、色々話すもんだから、
私の無駄に磨かれた想像力が発揮されてしまって困っています。
畑の話をしていたら、昔を思い出したようです。
ばあちゃん。
「女は畑仕事が多かったからなあ。
畑は毎日休めれんで、赤ん坊がおるうちは大変やったわ。」
そうですね。
預かり保育もベビーシッターさんもいないし、畑に行くときはどうしたんでしょう。
「おんぶ?」
「作業しとるときにおんぶしとったら大変やで」
そりゃそうですね。重いし。
子どもは大きなカゴに入れて、
畑の隅に置いておいたそうです。
わあ。ワイルドー。
「たまにそれがひっくり返ると、ぎゃんぎゃん大声で泣いてなあ」
笑って話すばあちゃん。
そりゃあ泣くでしょ。
赤ちゃんといっても、ちょっと大きくなったらじっとしてないし、籠の中でおとなしくなんかしてくれないですね。想像できます。
昔はおおらかですねえ。
( ´ ▽ ` )
泣いてる赤ちゃんには悪いですけど、カゴをかぶって泣いてる赤ちゃん想像するとほっこりしちゃいます。
目を離した隙にハイハイでどっか行っちゃたらと思うとゾッとしますけど。
本当に、今からでは考えられない生活ですね、色々と。
ではまた!(๑╹ω╹๑ )!