93歳、ばあちゃんの驚愕の昔話(お蚕さん)
先日撮った写真の中に
糸巻きぐるまがあったかどうかの話をばあちゃんに聞いていたところ、
「昔、家の2階でお蚕さんを飼っとったからなあ」
と新しい情報が。
おカイコさん???誰ですか?
絹糸の繭を作る蚕だと説明をしてもらってようやく理解しました。
カイコさんって誰とか思って恥ずかしい。。。
養蚕ですね。
ちょっと調べてみたら、養蚕業は田舎ではよく行われていたそうです。
「わしらが子どもの頃には学校行く前に、お蚕さんの餌になる桑の葉っぱを取りに行ってなあ」
おお。
餌の葉っぱ取りは子どもの仕事だったんですね。
お風呂沸かしたり、下の子の面倒見たり、忙しいですね、昔の子どもたちは働き者です。
蚕をネットで調べて見て出て来た画像にほっこり。
モコモコの蛾です。
あらちょっとかわいいじゃないの。
ちょうちょっぽい感じなので、虫がキライな私ですが、これなら大丈夫です。
蚕を飼うとなると、どういう風なのかなと、スマホで画像を色々見て見ました。
道具なんかも載ってますね。
画像を見てるだけでも面白いなあ。
って、
ぎゃああああああああああ!
イモムシですやん!
しかも!
大量の!!!
敷き詰められた葉っぱの上に無数に散らばる白いイモムシ。
何でも蚕はおとなしいから、逃げないから飼いやすいとかじゃなくて!
こういう虫はイヤだよーーー(>人<;)
「こう大きなゴザを引いてなあ、
その上にさらに網を編んだやつを広げて」
「2階にびっしりお蚕さんを並べてなあ」
「こう、こういう感じの枠があってなあ、
それぞれの枠にお蚕さんが入るようにしてなあ」
身振り手振りを加えてばあちゃんは話します。
「体がこう、すうっと透明になったら繭を作るんよ」
「蚕から繭が取れるから、
その繭玉をこう、鍋で煮て、糸を糸車によって絹糸にしていくんよ。
ばあちゃんが中学生の頃にそれをやっとった」
私に構わずばあちゃんはどんどん話し続けてます。
でも私は、大量のイモムシを見た衝撃がすごすぎて、
全然話が頭に入って来ません。
画像で見るんじゃなかったー。
ばあちゃんの話で聞くだけなら、なんかよくわからないままでよかったのに。
ついスマホで検索なんかしちゃうから!
山のようなイモムシさん、見ちゃったじゃないですか(>。<)
と後悔しても時すでに遅しです。
「その絹糸を持って、それをどこかに持っていって染めてもらって、またそれをどこかに持ってって、姉さんたちの喪服を作ったんやわ」
わあ。
自分たちで作った絹糸で!
自分たちの着物を作ってもらうなんてすごいですね。
養蚕は、当時、村では各ご家庭でみんながやっている大事な財源だったそうです。
昔だったら、私は虫嫌いです、なんて言ってる場合ではないんでしょうが。
私は現代っ子だからいいですよね。
虫はキライです(;ω;)